痛み

〈腰痛〉

同じ姿勢をつづけたり、疲れた夕方などに感じる腰痛は、お風呂に入り一晩寝るだけでもラクになります。

しかし、慢性的に起こる腰痛は、骨やそのまわりの筋肉が弱まっているのが原因なので、その原因を取り除いて根本から解消することが必要です。

特に中年以降の女性や高齢者に腰痛が多いのは、骨自体が弱ってスカスカになる、骨粗鬆症がまず第一の原因と考えられます。きっちりと食事をとっているつもりでも、更年期の女性はホルモンバランスがくずれて、骨からカルシウムが溶け出しやすくなります。

また、高齢者は胃腸の機能低下によるカルシウムの吸収が悪くなり、結果的にカルシウム不足になるのです。骨が弱くなるとそれを支えようとする筋肉にも無理がかかり、それが腰痛となって現れます。

だから若い頃から充分にカルシウムを補給することが腰痛予防のポイントなのです。


〈筋肉痛〉

激しいスポーツをしたり、日頃使わない筋肉を使うと筋肉痛に悩まされます。これは疲労物質である乳酸が筋肉の中にたまるのが原因です。

だから乳酸を早く筋肉から運び出せばよいのですが、マッサージや入浴剤で筋肉をほぐして血行を良くすることで乳酸の排出をスムーズにするとともに湿布剤などで痛みを和らげます。

また、インドメタシンなどの入った外用薬は、筋肉痛や関節痛に効果が高いので、痛みがひどい時に使用すると良いでしょう。


〈腹痛〉

おなかの痛みの原因はいろいろと考えられますが、食べ過ぎなどの場合は消化酵素などの入った胃腸薬、下痢や便秘などにはそれぞれの症状に合った薬を用いるのが第一です。

しかし、慢性的に胃腸の調子が悪いと言う場合には、特に腸の調子を根本から整える働きのある、有胞子性乳酸菌やミルクオリゴ糖などで、腸内環境の正常化を図ることが大切です。

腸には腸管免疫系と呼ばれる免疫システムが備わっているので、ラクトフェリンなどで腸の機能を高めることは全身の健康維持にもつながります。